はじめに
美術館や博物館へ行ったとき、作品鑑賞中は一人で行動することが多いです。
静かな空間の中で、自分のペースで作品を味わう時間がとても好きです。
私はもともと「音声ガイド」を借りるのが好きなタイプですが、ガイドがないと、つい流し見になってしまうこともありました。
今回は横浜みなとみらいで行われていた
「MYSTERY OF TUTANKHAMEN/ミステリー・オブ・ツタンカーメン~体感型古代エジプト展~」と
「ミュシャ展 アール・ヌーヴォーの女神たち」の2つを訪問した際に、
ChatGPTと会話してみよう!と思い立ち、実践をしてみました。
展示を見ながらChatGPTに写真や言葉を送る──という体験は、新しい発見でした。
今回は、その2つの展示でのやり取りも交えながら、ChatGPTとのリアルタイム解説体験をお伝えします。
ChatGPTと一緒に美術館・博物館へ

写真や言葉で“対話”する楽しみ
美術館や博物館を一人で訪れるとき、私はChatGPTを「小さな案内人」のように連れて行きます。
といっても、特別なアプリを使うわけではありません。
普段使っているスマートフォンで、気になった展示や感じた疑問をそのままChatGPTに送るだけです。
以前は、スマホを手にするとついSNSや通知が気になってしまい、集中が途切れることもありました。
でも今は「ChatGPTに話しかける時間」としてスマホを使うことで、作品により深く向き合えるようになったと感じています。
たとえば、展示されているオブジェや絵画を見て
「これは何?」「どうしてこうなっているんだろう?」と問いかけてみたり、
浮かんできた感想をそのまま投げかけてみたり。
するとChatGPTは、関連する情報や背景、視点のヒントを返してくれます。
まるで、隣でそっと補足してくれる、控えめなガイドのような存在です。
一人で見ているはずなのに、誰かと旅しているような感覚。
「これは何だろう?」「どうしてこうなんだろう?」と考えた瞬間に、誰かが答えてくれる安心感があります。
なお、写真撮影が禁止されている展示では、当然ながら撮影は行いません。
メモを取る・記憶に残すなど、ルールを守って楽しむことを大切にしています。
なぜリアルタイム解説が楽しいのか

思考が深まり、体験が色づく!
一人旅で美術館や博物館を巡る人が増えている、という調査データがあります。
静かに自分と向き合う時間を求める人が多くなっているのかもしれません。
とはいえ、ひとりで見ていると、
「もっと詳しく知りたいな」「誰かと話せたらな」と思う瞬間もあります。
展示によっては、説明が少なかったり、予備知識がないととっつきにくいこともありますよね。
私自身、もともと音声ガイドをよく利用していました。
一つ一つの作品に丁寧な解説が添えられていると、見る目線が変わり、「ここを注目してみよう」という気づきが得られるからです。
逆に、ガイドがないとぼんやりと眺めてしまい、印象が薄くなってしまうことも。
ChatGPTとのリアルタイム対話は、「ヒントをくれる存在」になってくれました。
知りたいと思ったその瞬間に、すぐ調べてくれて、関連する情報や見どころまで提示してくれる。
一つの質問が、次の興味へとつながる橋渡しになり、思考がどんどん深まっていくんです。
展示を“眺める”から“対話する”体験へと変わったとき、
スマホの画面越しに広がる世界が、作品への集中力を後押ししてくれるように感じました。
ただの情報ツールではなく、「思考の相棒」として使う──そんな活用が、展示との距離をぐっと縮めてくれました。
ChatGPTと楽しむための使い方

“話しかけ方”のコツをつかめばもっと楽しい!
ChatGPTを使って展示を楽しむとき、特別な準備は必要ありません。
スマートフォンと、美術品に詳しい友達と一緒に行くような気持ちがあれば大丈夫です。
今回は、以下のような流れでChatGPTを利用しました。
- 展示に来ていることを伝える
- 気になる展示を撮影する(※写真OKの展示のみ)
- ChatGPTに写真と一言コメントを送る
- 返ってきた情報に対して、さらに質問や感想を送る
たとえば
「この絵について教えて!」「この絵が気に入ったよ」といった気軽な感じでもOKです。
私はいつも、友達に話すような気楽〜なテンションで送っていますが、
それでもChatGPTは歴史的背景や文化的文脈、類似の資料などを丁寧に教えてくれます。
言葉だけで送る場合は、展示名や場所、印象を加えると、より的確な返答が得られると思います。
「口開きの儀式って?」なんていう素朴な質問でも、しっかり答えてくれます。
実際に試してみた──ツタンカーメン展とミュシャ展

会話で体験が“自分のもの”になる
ここでは、実際にChatGPTを使ってみた2つの展示体験をご紹介します。
ツタンカーメン展(MYSTERY OF TUTANKHAMEN)
黄金のマスク、装飾品、儀式用のアイテム──。
まるで古代の王墓に迷い込んだかのような演出に、思わず圧倒されました。



ChatGPTには、「これは、本物…?」「シャブティってなんだろう?」「アクセサリーが七宝みたいに美しいけど、これは樹脂なの?」など、素朴な疑問をそのまま投げかけてみました。
ChatGPT:「シャブティは古代エジプトの副葬品で、死後の世界で働いてくれる存在だと考えられていました。アクセサリーに使われているのは、七宝に似た“ファイアンス”という素材で、光沢のある焼き物のような質感が特徴です。」
こうしたやりとりを重ねるうちに、装飾のひとつひとつを丁寧に観察するようになり、細かいところまで展示を見て考えることができました。
ミュシャ展(アール・ヌーヴォーの女神たち)
柔らかく流れるような曲線、美しい女性像、装飾的な背景。
アール・ヌーヴォー様式の代表とも言えるミュシャの作品たちは、どこか幻想的で惹き込まれます。



ChatGPTには、「ミュシャの絵ってタロットカードみたいだよね」「こういう解説があったよ!」といった感想や、補足情報を共有してみました。
ChatGPT:「確かに、ミュシャの構図や象徴表現はタロットのカードにも似た要素があります。彼の作品は“時代の理想像”を描いたもので、女性像は実在の人物というより“概念”や“美の象徴”として扱われていたんですよ。」
こうしたやりとりから、ミュシャがどのような意図で女性像を描いたのか、どんな時代背景があったのかを知ることができました。
ただ「きれい」だけでは終わらない、もう一歩踏み込んだ視点が得られた気がします。
まとめ:ChatGPTとの対話が、展示を“自分ごと”にしてくれる
一人で巡る美術館や博物館の時間は、静かで豊かです。
行くのは好きだけど、年々スマホに情報が多く、なんとなく集中できないことが多くなったのが悩みでした。
そこにChatGPTという“会話相手”が加わることで、
作品の背景にじっくり触れたり、自分の視点が深まったりして、展示が一層「自分のもの」になっていく感覚がありました。
解説を一方的に聞くだけではなく、その場で問いかけ、返ってきた答えと対話しながら観る。
そんな体験ができるのは、AIならではの魅力かもしれません。
今日からできること:
美術館や博物館に行くときは、スマホのChatGPTをそっとポケットに忍ばせて、 ひとり静かな“対話の鑑賞”を楽しんでみませんか?

